あまくさ未来創造スクールの背景

あまくさ未来創造スクールの背景

天草市では、全国平均より早いスピードで人口減少が進むと予測。2024年3月時点の天草市の人口は72,516人。RESASによる人口ビジョンを見ると、2015年から2045年の間に人口は82,739人から45,913人と36,826人減る予測となっております。

さらに、老年人口は30,809人から23,229人と大きな変化は少ないものの、生産年齢人口(15歳から64歳)は42,089人から18,299人と半減以上、年少人口は9,832人から4,385人とほぼ半減する予測となっています。

この予測のままでは、内需依存型(地域住民の減少と連動して、規模が縮小していく)の経済構造を有する天草市にとって、人口減少は地域経済に大きなダメージを与えることが明らかとなっており、人口減少や少子高齢化の進行は、空き家や空き店舗の増加、地域の担い手不足など、多くの地域課題を引き起こしています。

これに対して国のまちひとしごと創生本部は、東京の一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、それぞれの地域が特徴を生かした自律的で持続的な地域社会を形成することを目的として「地方創生」を積極的に推進しています。

天草市の人口推移と将来人口

地方創生の目的

  • 人口減少をやわらげる
  • 地域の外から稼ぐ力を高めるとともに地域内経済循環を実現する
  • 人口減少に適応した地域をつくることにより、活力ある地域社会を実現し、東京圏への一極集中を是正

このような情勢の中、地域に人が住み続けるためには、地域の課題や地域の企業が自社課題を見つけ、それらを解決するための接点を見出し、企業の強みや地域の強み(地域資源)を活用しながら、新たな価値を生み出していくローカルイノベーターを生み出し、交わり結びついていくことが必要です。

そのため天草市では、地域課題の解決と企業の営利活動の共通項を探し出し、本業を生かしてできるビジネスモデルの創出、ビジネスリーダーの育成を目指した「あまくさ未来創造スクール」を実施し、段階を経ながら人材を育成することで、次世代を担う経営層(リーダー)の育成、プロジェクト創出による地域課題解決と地域経済の活性化の実現、(※)CSVの醸成に向け取り組むこととし、熊本大学をはじめ、金融機関、商工団体などと連携し、令和3年度に「あまくさ末来創造スクール」を創設しました。

※CSVとは・・・企業が自社の強みを生かし、事業として社会課題(地域課題など)に取り組みながら、企業の利益につなげること

連携機関・協力機関

  • 株式会社日本政策金融公庫 熊本支店
  • 天草信用金庫
  • 熊本県信用保証協会
  • 肥後銀行天草支店

後援機関

  • 九州財務局
  • 熊本県天草広域本部
  • 天草市商工会議所
  • 牛深商工会議所
  • 天草市商工会