8日目 地元修了生による事例発表

8日目は、地元の先輩修了生2名による身近な実践事例の発表。
前半は、本スクール1期生の株式会社 サンライフ21の原田麻美さんによる『「売る」から「つながる」へ ~地域に愛される電気屋のつくり方~』と題した発表。
原田さんは、まちの電気店ならではの課題として、「入りずらいイメージ」を筆頭に、「インターネット販売や量販店の参入」「少子高齢化による販売対象人口減少」「働き手不足」を挙げておられます。
一方、まちの電気店には、量販店と比べ「地域密着型。アフターフォローを大事に」という強みもあります。
また、地域課題としては、「少子高齢化」「人口減少」「若者流出」「働き手不足」を挙げておられ、地域課題と企業課題は似通っている部分が多いことに気づかれています。
そこで、原田さんが実践されたCSVプランは「KURA_THINK 毎日のくらしを見つめ、考える3つのサービス」です。
「①くらしラウンジ」憩いの場として店舗内にカフェをオープン、入りずらいイメージを払拭。カフェ目的のお客様も大歓迎で、電気店を知ってもらえる入り口となりました。
「②くらしコンシェルジュ」相談の場として、くらしや家電の使い方などの相談・要望に応じ、量販店では難しいきめ細かなフォローを実現。お客様に寄り添うことができます。
「③くらしミートアップ」集いの場として、美フェス・料理教室・工業高校生とのコラボなどを開催。みんなで体験・挑戦・情報交換・コミュニティーの場を作ることができました。
この3つの場を作ることで、「マルシェ出店」「子育て情報誌からの取材」「女性スタッフ求人への応募」「来店人数約5倍」など、今までの電気店ではあり得ない現象が起こったそうです。
クラシンクサービスを通じ、地域との連携・コミュニティの重要性を実感し、ゆるやかなつながりで、いざというときに頼ってもらえる関係性の構築が大切だと感じたそうです。
「地域の課題を見つける人は多い。でも、それを解こうと〝動く人〟はほんのわずか。だからこそ行動する価値がある!!迷っても、未完成でもいいと思う」との言葉で締められた発表は、身近な事例として非常に参考になりました。

後半は、本スクール2期生で株式会社 白亜紀の代表取締役 鍬崎智広さん。テーマは「離島創生CSV 御所浦モデル ~直近3年間で実施した4つのCSVとこれから実施するCSVにより未来を創造~」。
御所浦の地域課題は「少子高齢化」。高齢化率は55%超、人口は2,200人で毎年100人ずつ減少、空き家は400件。移住である鍬崎さんがそれ以上に感じた課題は地元住民のあきらめ感。「御所浦には魅力も何もない」「何をしても同じ」「どうにもならない」との声をよく聞かれたそうです。
でも、鍬崎さんは菊池市から移住するほど御所浦に魅力を感じておられました。
「地元の人に御所浦の魅力に気づいて欲しい」「市外の人に御所浦の魅力を届けたい」
また、自身の企業課題は「御所浦での認知度の低さ」「収益の安定性」「実績の少なさ」を挙げておられます。
御所浦の魅力を届けながら、自身の課題も同時に解決するため、4つのCSVプランを実践。
①空き家をクラウドファンディングでワーケーションスペースや宿泊施設として改修。島内外の交流創出拠点になりました。
②化石採集体験の事業化。実は御所浦の化石発掘率は他より高いそうです。それなのにずっと無料で体験を提供。それをきちんと事業化し、カードゲームの様なサービスを展開し、お金を払ってもしたい価値ある体験に昇華できました。
③博物館のおかげで御所浦を訪れる人は急激に増えたけれど、飲食店が少ないためお昼ご飯も食べれない事態に!せっかく美味しい素材にあふれている御所浦なのに機会損失していると、すり身や鯛のカツを使ったハンバーガーを開発。島外の人のみならず島民の新たな喜びにもなりました。
④御所浦の大工さんとタッグを組み、島内外のリフォームを手掛けました。外貨も稼ぐことができ、島内に2名の雇用が創出されました。
思いついたらすぐに動くのではなく、まずはCSVプランを策定。プランがあるから実行できる。そして続けることが重要。山積する課題を次々に解決しながら、御所浦を日本一おもしろい島にしたい!御所浦に若者を増やし活気ある地域(未来)を創りたい!
そんな気持ちを持ったカッコイイ大人になりたいとの決意を表明され発表を締められました。
行動すること、それを続けることの重要さを受講生に伝えてもらえる貴重な内容でした。