6日目 事例研究バリューチェーン「たなべ未来創造塾修了生」

6日目は、未来創造塾発祥の地「和歌山県 田辺市」の「たなべ未来創造塾」の修了生が実践している事例から、バリューチェーンをテーマに学びを得ました。
老舗鰻店の「太田商店 代表 太田 有哉」さんは「鰻と梅の仲直りプロジェクト」と題して事例を発表。
最初は、これまでの常識では食い合わせが悪いとされていた鰻と、地元の名産である紀州南高梅を組み合わせ新たな地元の特産品を誕生させることで、鰻の価格高騰による売上げ低迷という自身の企業課題と、規格外品の廃棄が地域課題となっていた紀州南高梅の両方の課題を解決するCSVプランを実践。
未来創造塾での学びから日常で感じる様々な課題がビジネスにつながらないか考えるようになり、地域課題と企業課題を組み合わせることで次から次にアイデアが生まれたとの話は、本スクール生にとっても日常やビジネスに対する姿勢の在り方を考えさせる貴重な内容でした。

後半は、お米屋の「株式会社 たがみ 代表取締役 田上 雅人」さんから「熊野米プロジェクト」と題した事例を発表していただきました。
1995年の食糧法施行後、米の小売りへの新規参入が大幅に緩和され、米屋からお米を買う人の割合が93.5%から14%まで減少し、米屋は生き残れない状況に。
このままでは、自身の米屋だけでなく、地域の「食文化」まで無くなってしまうと危機感を持っておられました。
そこで、地域のお米をブランド化することで、「米屋」と「地域の食文化、農業」を守るプロジェクトを始動。周囲の反対を押し切って自社での米生産に参入され、特産品の梅の調味廃液を活用し、「ここでしかできない米作り」を実践。
地域のお米を「熊野米」としてブランド化することを実践したことで、新たな作物の栽培、スマート農業の実践、生産したお米を卸すことができるカレー屋の開店、地元酒蔵と連携し熊野米を原料にした日本酒の製造など、事業が多角的に展開し可能性を大いに広げることができたそうです。
これだけの活動ができた源は「企業理念」-
企業理念が根底にあると、企業活動に芯がとおり、それが信頼の獲得や独自性の醸成につながり、自社のブランディングになっていく。理念を持って欲しいという田上さんの話に本スクール生も感銘を受けていました。